「孔子 人間どこまで大きくなれるか」という本

自分の言動と思考を顧みる一書

 

 

孔子論語や歴史を研究して孔子の説く道徳をいかに実際のビジネスの場面に応用していくかという観点と、渋沢栄一の倫理観や人生観と共に論語を生活の一部として解説している。著者ご本人の人となりも伺えるところが読んでいて勉強になる。

 

また、著者が論語を座右の書としながら数々の事業を成し得るに至ったことをこの本から知り、礼や義は武士道に限った精神ではなく、全てのことに当てはまるのだと感じた。

 

教科書に登場する、伊藤博文大久保利通木戸孝允西郷隆盛らと交流のあった著者が、孔子の一説を引用しながら彼らの人間性を紹介している点も面白い。
その名前と歴史上で何を行ったのを暗記のみの授業でなければもっと歴史を愉しめたのかもしれない。

 

読み終えると、自分の言動や考えを見直そうと思わずにはいられない一書です。

 

 

以上