読書のいいところ
読書のいいところを挙げるといろいろあります。
ワタクシが挙げるとすれば、
「その人が、数年あるいは数十年を費やして辿り着いた考えを、その全てとはいかないまでも、大部分を数時間で知り得ることができる」
という点です。
強制収容所に囚われた心理学者の体験記を読んだことがあります。
今のまま過ごしている限り強制収容所で生活することは皆無であり、しかもワタクシは機械設計者ですから、収容所の出来事を心理学的観点から分析することはできません。
収容されている人達の精神の崩壊は「希望を失った」ときから始まり、精神が崩れ始めると身体も簡単に病を患ってしまうとの筆者の観察で、どんな小さな希望であっても持ち続ける限り、この状況を耐え忍んでいこうという意識が生じ、人を支え強くするというような話がありました。
強制収容所ほどの囚われ感は無いにしても、仕事や人間関係で苦しい思いをすることが少なくない現代の自分に当て嵌めてみると、なるほど、そういうことかとの気付きがあります。
知識本も同じですね。
自分が全く考えも及ばなかったことや何となく感覚的に掴んでいた事柄を、誰かの書籍で的確な語彙で明確に表現されていたら膝を打つ思いになります。
また、小説は殆ど読んでこなかったのですが、文学的な語彙や表現を見るにつけ、このような美しい文章が書けたらいいなぁとお手本にしたくなります。
とにかく、読むということは良いことなので、読書は続けていきたいと思います。
最近気になる本3選
3つ目の本は先日購入したのですが、娘が読んでいるところなので順番待ちです。
残りの2冊は、積読が減ったら読みたいと思います。
以上