「統計のはなし」という本
お勧めの理由
初版1969年からのロングセラーの入門書
68刷まで発行後、2002年に改訂版が発行。私のものは2017年改訂版第19刷。
基礎・応用・娯楽という3部編成
基礎編では標準偏差や推定を、応用編ではばらつきや検定に関して解りやすく書かれている。娯楽編ではパチンコ・野球・競馬を例に挙げて統計的な話を解説。
冗談交じりの語り口調で書かれ、数式は必要最小限のみ記載
難しい文語表現で数式を羅列している高額な書籍を手に取る前にどうぞ。
私は統計学は苦手でした
学生時に統計的品質管理の講義を受講しましたが、数式ばかり羅列している教科書と講義は正直はチンプンカンプンでした。
時が経ち、業務にてどうしても統計的手法を身に着けておかなければいけないと感じ、当時の教科書を引っ張り出してきましたがやはり撃沈。
その後も暫く避けていましたが、数年前に「今回こそ」と奮起して購入したのが本書でした。
数式を用いずに数学や科学を語ることは不可能ですが、本書に使用されている数式は、四則演算・ルート(√)・2乗、それからシグマ(Σ)くらいでしょうか。
数式が少ないことや話口調であること、身近な事象を例として解説されていることも相俟って、統計は難解であると思い込んで遮断していたのが、「面白い、もっと知りたい」と思えました。
時間を空けて再読すると理解度が断然上がりました。
統計や確率は様々な分野で必須の知識です。
ようやく私も苦手意識が限りなく薄くなって、現在はQC検定合格へ向けて勉強中です。
あれほど嫌っていたのに…。不思議です。
良書と出会えることは幸運ですね。
以上